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民家再生

   先人の築き上げた伝統の技で組み込まれた古民家と
   人々の住まいを支えてきた古材料は、
   日本が誇るべき貴重な資産です。

   長い年月を経なければ出せない風格と
   味わい深い色合いが、古民家と古材料にはあります。

   ただ残念なことに、
   幾世代にもわたって受け継がれるべき、
   これらの資産が現代では失われつつあります。

   古民家だけがもつ魅力ある木の命を蘇らせ、
   古民家にしかない伝統の美と技を、
   現代にあわせて再生してみませんか。


民家再生について
現在、日本の森林の多くは、

何も手入れされずに打ち捨てられています。


森の手入れをしなくても木は生長すると、

多くの方は思われるかもしれませんが、しかし立派な木を

育てるためには間伐など森林を保護する必要があります。


木が材木として使われるまでには

50~100年以上の歳月がかかります。


われわれの先祖たちが、

現在の私たちのために植え育ててくれた森林の多くは、

今や誰にも利用されず危機的状況にあります。

私たちの世代で、これまで脈々と受け継がれてきた

森や木々に対する文化や伝統を台無しにしてしまうのは

残念でなりません。


未来の人たちのためにも、たくさんの人たちに

日本の木材を、見直してもらいたいのです。

また日本が世界に対して日本の文化や伝統が持っている

魅力を伝えるためにも、独特の価値をもつ古民家や古材料を

再生しリサイクルすることは、意義あることだと考えます。


木材にとって百年、百五十年の経年は、

一通過点に過ぎません。

綿々と生き続けながら見捨てられようとしている、

木の命を蘇らせなければならない。

その思いが民家再生の取り組みへと駆り立てるのです。


古民家を再生した後に、

多くの人々が喜んでくださるのを目の当たりにする時、

失われていく技と材を守り続けていきたいと思うのです。


           古民家建築家    奥山淳三

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